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大山百合香インタビュー
沖永良部島出身のシンガー、大山百合香の待望の新作は、収録曲全てが男性アーティストの楽曲のカヴァーアルバムとなった。
MONGOL800の「小さな恋のうた」がエースコックのCMに起用され話題となるなど、かねてからカヴァー曲に定評のある彼女。
彼女が日本の名曲をアコースティック・スタイルで生演奏するという、パックン・マックンがナビゲートするMUSIC ON!TV「Make On The Holiday」の番組コーナー『ニッポンを唄う!』が発端となり生まれたのが今回のアルバムだ。
ORANGE RANGEの『花』やコブクロの『ここにしか咲かない花』などの男性アーティストの楽曲を、彼女流の“アイランド・フレイヴァー”にアレンジして、透明感溢れる、爽やかな作品に仕上げている。アルバムジャケットには、番組同様パックンマックンも登場!


「この季節にぴったりな、温かいカヴァー・アルバムができました」

■DISC REVIEW

「covers for lovers」


Make On The Holiday Presents
「COVERS FOR LOVERS〜Yurika Sings J Love Songs〜」/大山百合香
発売元: Sony Music Associated Records
品番: AICL-1907 税込価格: 3059円
2008年04月23日発売

透明感ある歌声で爽やかな風を吹かせるシンガー、大山百合香。元々カヴァーにも定評のある彼女。昨年秋より出演していた「M-ON!」の番組『Make On The Holiday』の“ニッポンを唄う!”というコーナーでカヴァー曲を歌っていたのがきっかけで完成した今作は、ORANGE RANGEを始め、スピッツ、徳永英明など全て男性の歌う楽曲を収録。ハワイ、ブラジル、故郷の島の音楽的要素を取り入れたアコースティック・サウンドで、アイランド・フレーヴァーを醸しだす。

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【収録曲】
01.花(オリジナル:ORANGE RANGE)
02.Sign(オリジナル:Mr.Children)
03.スターゲイザー(オリジナル:スピッツ)
04.壊れかけのRadio (オリジナル:徳永英明)
05.永遠に(オリジナル:ゴスペラーズ)
06.風になりたい(オリジナル:THE BOOM)
07.遠く遠く(オリジナル:槇原敬之)
08.桜坂(オリジナル:福山雅治)
09.ここにしか咲かない花(オリジナル:コブクロ)
10.PIECES OF A DREAM(オリジナル:CHEMISTRY)
11.想い出がいっぱい(オリジナル:H2O)
12.瞳をとじて(オリジナル:平井堅)
13.歌うたいのバラッド(オリジナル:斉藤和義)

ついに番組から生まれた、カヴァーアルバムが完成しましたね!
百合香: 今作は、去年から今年の3月まで担当させてもらっていた「ニッポンを唄う!」という、日本の名曲を新旧問わずアコースティック・スタイルで、生演奏するというコーナーがきっかけなんですよ。
「どんな曲を歌って欲しいですか?」って、毎回番組内で募集したんです。リクエストだけに限らず自分が歌いたい曲も出しました。アコースティックギターと歌、キーボードと歌といったシンプルなセットでやっていたんですよ。

―それをパックンマックンが演奏するという・・・?
百合香: パックンマックンは見守っている、という感じです(笑)!

―(笑)ですよね、失礼しました・・・。
百合香: ジャケットにも登場してもらいました。
ミュージシャンっぽくて、なかなか気が付かれないんですよ。

―では「ニッポンを唄う!」というコーナーの由来を聞かせてください。
百合香: 『小さな恋のうた』で私の事を知ってもらえて・・・その曲も男性のカヴァーでした。だったら今回は思い切って全部男性の楽曲にしようと。
カヴァーは今までリリースした作品毎にやらせてもらっているんです。

―全編を通して聴かせていただきましたが、全体的に温かい印象を受けました。
百合香:この(放送をしていた)場所が、半分野外で半分室内という変わった場所だったんですね。
時間帯もお昼時で、晴れた日なんて「昼下がりの午後に、音楽はどうですか?」といった雰囲気で、正にそういった温かいイメージで歌ったので、そういった感じで聴いてもらえたら、嬉しいですね。

―さて話は変わりますが、今作のレコーディングはどのような雰囲気で行われたんですか?
百合香: それがですね、びっくりするくらい時間がなかったんですよ。レコーディング期間が2週間ぐらいでしたね。
レコーディングスタジオって、張り詰めた雰囲気が多いんですけど、今回はそういうこともなくって、ミュージシャンも「ちょっとこういうのやろうか」って、ライブレコーディングみたいな雰囲気でした。
だから、色んなスタイルでレコーディングができました。アレンジにイメージを膨らませた曲もあれば、一発録音の曲もあります。
私の曲ってスローテンポのバラードが多くって、『永遠に』や『PIECES OF A DREAM』は、アップテンポだったので「どうなるのかな?」なんて思ったりもしました。
それからアレンジでも、三線を入れたりして南の音楽の要素を取り入れました。
それらをひっくるめて“アイランド・フレイヴァー”なんて呼んでるんですけどね。
そういうアレンジをしているので、温かくなる季節に、温かい気持ちになってもらえるアルバムだと思っています。それと、全て男唄なので、女性の視点で歌うことによって、またオリジナルとは違う魅力を引き出せたらと思います。

―楽しそうなレコーディングのようでしたね。アコースティックは難しいというイメージがありますが、そうではなかった?
百合香: そうですね。
私が島でやっていた音楽は、かっこいい言い方をすればアコースティックになるんですけど、もっとアコースティックというか(笑)。例えば、誰かが一音鳴らして、皆がそれに合わせて歌ったり、踊ったり、和んだ雰囲気で楽しみながらやっていたので、そこが楽しかったですね。
笑顔が出ちゃうんですよ、生の音楽を聞いちゃうと。だから、そういう雰囲気もアルバムに出せたらいいなって。
私の歌は、繰り返し聴くと色んなイメージが膨らむことが多いんです。だから、いっぱい聴いて欲しいですね(笑)。

―それはありますね。前作でも、いちばん驚いたのは『さよなら』ですよ。パァっとした気分で聴いたんですけど、聴き終わってから「そういえば、これって別れの曲だよね」って思っちゃいましたから。
百合香: 良く考えたら切なくなるような・・・でも最初に聞くとそういう感じはしないんですよね。

大山百合香―そこがいいところだと思います。ところで今作中には、百合香さんが知らなかった曲も入っているのでしょうか?
百合香: ほとんど知ってました。
『想い出がいっぱい』は教科書に載ってましたし、『風になりたい』は、吹奏楽をやっていたので、演奏したことがありました。

―なかには、珍しい曲も入っていますね。徳永英明さんの楽曲をカヴァーという、逆をやってます。
百合香: そうですね(笑)!名曲に島感を加えたら、面白いかなって思って、あえて三線を入れたんです。わざわざ鳩間可奈子ちゃんに沖縄から来てもらって、三線を弾いてもらいました。
今回は、翌日には帰るというハードスケジュールだったんですが、当日東京は雪が降っていて、とても喜んでましたよ。そのおかげかサウンド面でも、新しい音楽が作れたんじゃないかなって思います。
イントロを聞いて、これが『壊れかけのRadio』だと分かる人はいないと思います(笑)。

―そんな聴きどころ満載の、楽しく温かいアルバムなんですね。
百合香: 今回はジャケットまで見どころ満載です!ジャケットにも音楽が流れている感じを出したかったんです。パックンマックンさんには『花』のPVにも出演してもらったので、そちらもご覧ください。外見も中身も楽しんでいただけるアルバムだと思います。

―今回は久しぶりにお話を聞かせていただいていますが、昨年は映画(河童のクゥと夏休みの主題歌を歌う)など何かと忙しい日々を過ごされたようですね。

百合香: そうですね。あの時は初めて舞台挨拶をさせていただいて、貴重な体験でとても嬉しかったです。

ohyama yurika―そうしたなかで、自分自身成長していってるって感じたりしますか?
百合香: このアルバムを出して、3年目を迎えるんですよ。やっぱり当初の気持ちからは変わってきています。「島に帰りたいな」って思う事もあるんですけど・・・私がやることは、この東京という場所で自分の音楽を追求していくことですから。実際、うまくいかないことや、学ぶことも沢山あって、毎日がいい勉強です。
島ではできないこと、経験できないことをやらせてもらっているので、すごく感謝をしています。
それから多くの出会いですね。同じ境遇のなかでやっているアーティストやミュージシャンの方々。
最近はコンサートに足を運ぶことも多いんですけど、島にいたら出会えなかった、本当に多くの人と出会ってきましたね。

―年末年始は島へ帰ったんですか?
百合香: 年明けのお正月に。今回は島へ帰ってくる友人が多かったんですよ。それで久しぶりに時計がない生活をしちゃいました。時間の感覚がありませんでしたね。毎晩、友達とお酒を囲んで、語って飲んで。楽しかったなあ・・・。

―本日は色々なお話を聞かせてもらい、ありがとうございました。最後にメッセージをお願いします。
百合香: 私は奄美群島の沖永良部島で生まれ育ったんですけど、最近は奄美のアーティストの方とお会いする機会も増えてきていて、東京でも奄美のイベントが増えていて、奄美の風が吹いてきているな〜、なんて思うんです。
そう!先日、安田竜馬くんと会ったんですよ。竜馬君が三線持っていたので、2人で奄美の民謡や『永良部百合の花』とかを歌いました。そういう仲間が増えてきているので、大きな輪を作ってライブをやりたいと思っています。
それと、春に相応しいアルバムができました。最近の楽曲から、昔よく流れていた楽曲まで幅広く収められているので、皆様の想い出とともに楽しんでいただけたらと思います。
それと、やっぱりライブです。私はライブがいちばん好きなので、ぜひ、聴きにきてほしいと思います。

大山百合香 プロフィール

1984年5月20日生まれ。
どこまでも続く青い海と、大空に囲まれた隆起珊瑚礁の島、沖永良部島出身。
05年4月、シングル「海の青 空の青」でデビュー。
3rdシングルに収録されたMONGOL800のカヴァー『小さな恋のうた』にて一躍注目を浴びる。
06年10月、1stアルバム「KIND OF BLUE」をリリース。
07年4月、「光あるもの」がNHK「関口知宏の中国鉄道大紀行」テーマ曲に抜擢。
同年7月には、映画『河童のクゥと夏休み』の主題歌に「夏のしずく」が決定するなど、その故郷の海を想像させる透き通った歌声で、ファンを魅了する。業界内やクリエイターにもファンが多く、天性のしなやかさと優しさを持ったシンガーで、今後の活躍が期待される。

【大山百合香公式HP】http://www.ohyamayurika.com/

大山百合香公式ホームページ

 

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