多くの人々が行き交う池袋の街なかで、一際目を引くランドマーク「サンシャインシティ」。
その屋上、正に天空とも呼べる場所にあるコニカミノルタプラネタリウム“満天”で、春の新番組として中 孝介の歌声に乗せて贈る「星空の島へ Songs by 中 孝介」が上映中ということで、早速番組を観に行ってまいりました!
耳に優しく響く波の音
宝石箱をひっくり返したかのように眩いばかりの満天の星
そんな南の島の楽園への旅が
優しい歌声とともに、緑の宝庫奄美大島から始まります
私たちが降り立ったのは、緑生い茂る”美ら島”奄美大島。海に沈みゆく太陽を砂浜でながめながら、中 孝介の優しい歌声が、美しい夕焼けにそして星空に広がっていきます。
豊かな自然と命の輝きを感じさせるシーンから、この楽園の旅が始まります。
奄美は、「天の川」が天の中央に現われる場所。うしかい座、おとめ座、しし座・・・島の夜空を巡る春の星座群が映し出されます。さらに奄美では、南の島でしか見ることができない、南十字星も水平線からちょっとだけ頭をのぞかせるのです。
我々は、この奄美大島を入り口に、これからさらに南へと旅たちます。途中、”サンゴ礁に囲まれた島”を象徴する、星砂(ほしずな)が登場。
生命の神秘と宇宙への憧れを兼ね備えた地上の星が、天体スクリーンにちりばめられます。
中 孝介の歌声とともに旅はさらに南下をつづけ、やがてたどり着く場所は、赤道の真下。八十八の全ての星座たちを見下ろすことができる星空の島でした・・・。
”地上で、最も優しい”歌声だけでなく
番組内では中 孝介が奄美への想いも語る

「春のプログラムは、毎年自然をテーマにすることが多いんです。
昨年は南半球のオーストラリアをテーマにした番組を制作し、おかげさまで大好評でした。そこで今回も、南の島をテーマとした番組作りを考え、南への玄関という意味合いで奄美に注目したのです。
そして、今や世界的にも活躍する、奄美大島在住のアーティスト中 孝介さんにも登場していただきました。」
お話を伺ったのは、コニカミノルタプラネタリウム“満天”の統括プロデューサー・北畠 一範さん。
番組内で中 孝介の楽曲は、4曲使用されており、1曲は4月9日に発売されたばかりのニューシングル『春』。そして、ライブでは披露されているが、未だCDには収録されていない『夜明け前』。他の曲はニューアルバム「ユライ花」から、『星空の下で』と『花』。
これらの優しい歌声を、臨場感のある7.1chサラウンドの音響システムで体感でき、未発表曲や、新曲も一早く聴くことができるところもうれしい。
「『優しい星空が見守っている』という歌詞と相まって、孝介さんの歌声が、奄美の優しい空気を運んでくれるようです」
「実際に中 孝介さんとお話しましたが、『優しい歌声』通りの素朴で飾らない、自然な方という印象を受けました。
人間性のぶれを全く感じさせないというか、一本筋が通っている方で、何を伝えたいのかということをしっかりと持っていらっしゃる方だと思います。」
北畠さんは、この番組で、中 孝介の「歌」と「語り」が、とても重要な役割を果たしていると語ってくれた。
おっしゃる通り、満天の星空に囲まれて聴く、中 孝介の歌声は、ここが東京であることを忘れてさせてしまう力がありました。
「番組制作は、様々な要素が入り込んでしまうとテーマからそれていってしまいがちなのですが、こうして中 孝介さんに島への想いを聞いたことで、核となるテーマからそれることなく制作ができたと思います。」
また、番組内で中 孝介が奄美への想いを語るシーンは、実際に彼と会い、その人柄に感銘を受けたことから出てきたアイデアだったのだという。
北畠さんも、今回の番組の制作をしながら、奄美の自然や文化にも触れることができ、星空だけではない奄美の魅力を発見できた様子。
「皆さんには実際に奄美に行って、波の音を聞きながら天然の星空を眺めて欲しいと思います。そこにはきっと、素のままの飾らない奄美の良さがあるはずですから。
奄美の風景というのは、こちら(本土)の年配の方には懐かしく目に映るかもしれません。逆に若い方々には新鮮に映るかもしれませんね。
都会の生活のなかで忙しく過ごしている皆さん、ちょっと立ち止まって自分を見つめなおしてみたいと思うときは、ここで星空を見上げにきてはいかがでしょうか?」
喧騒の大都会のなかで、非日常のゆったりとした時のなかで身も心も癒してくれる。それが現代のプラネタリウムのもうひとつの役割なのかもしれません。
(取材協力:コニカミノルタプラネタリウム株式会社)

”満天”のロビーでは別府 亮の写真展「まんまる奄美」も開催。
手付かずの自然が未だ多く残されている奄美には、満天の星空を眺めることができるスポットがたくさんあり、奄美大島在住の写真家・別府 亮も天の川を始め、多くの夜空を撮影している。
実はオープニングの映像で、奄美の日の入りのシーンがあるが、これは別府 亮のスチールをつなげて動画にしたものなのだとか。前方視界の全てが写るという、円周魚眼レンズで撮影した数点の写真を展示したこの写真たちは、彼独自の視点で切り取った、なにげない奄美の日常の風景。これら美しい写真が、ロビーで開演を待つ間、我々の目を楽しませてくれるのだ。
ロビーには、ほかにも「星砂」が展示されており、実際に星砂を探してみたり、触れてみることができる。
※星砂(ほしずな)=わずか1ミリほどの、小さな星の形になっている砂。もともとは生き物で、原生生物である有孔虫の殻が浜辺に流れ着いたものなのです。有孔虫が死ぬと、有機質である原形質が分解され、丈夫な殻のみ残して堆積します。殻の形態が星や太陽を思わせる形なので、研究の対象としてだけでなく、鑑賞用としても広く愛されています。