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萩原かおり
オペラアリア・日本の叙情歌・ミュージカルナンバー等のポピュラーな楽曲は勿論のこと、一般にはあまり知られていない隠れた名曲までこなし、その独自の世界観で描くコンサートが好評の、ソプラノ歌手・萩原かおりさん。
西郷隆盛の島妻であった「愛加那(あいかな)」という女性の遠縁にあたることから、彼女の生涯を綴った楽曲制作に取り組み、自身のコンサートで奄美大島の文化・歴史を多くの人に広める活動に挑戦中だ。
2007年3月にASIVIで奄美大島でファーストライブを開催した彼女。10月14日(日)には、奄美大島龍郷町「りゅうゆう館」でコンサート『愛奏(あいかな)』が開催される。
このコンサートでは、彼女が作詞・作曲を手がけた、愛加那の生涯を綴った曲が初披露される予定だ。
クラシック歌手というジャンルの枠を超えた活動に、観衆そして関係者からも熱い注目が集まっている。

自身は東京出身の奄美三世
西郷隆盛の島妻「愛加那」とは遠縁にあたる


奄美大島でも小学校やライブハウスで精力的にコンサートを開いているので、既にご存知の方も多いことだろうが、萩原さんは、愛加那(▼下記参照)の遠縁にあたる方。
(東京の奄美料理の店「奄美の家」のブログ特派員としても登場していた)
萩原さんは、奄美三世で、父方の祖父も、母方の祖父も奄美出身。母方の祖父が、愛加那の流れを汲む家系の出で、萩原さんが奄美大島を訪れた時に調べたところでは、愛加那とは7親等の関係であったという。

「両親とも本土の生まれですが、祖父が両方とも奄美出身なので、半分は奄美の血が流れているんですよ」と萩原さん。
「いまは、東京の下町に住んでいるのですが、盆踊りの時期になって、遠くで流れている音楽を耳にすると、体がうずうずして自然と踊りだしたくなるんです。やっぱり奄美の血が騒ぐんでしょうか。」

ルーツを意識しはじめたのは最近
萩原さんを揺り動かした「愛加那」の生涯


龍郷会にてそんな萩原さんだが、自身のルーツ「奄美」を意識し始めたのは、実はここ3年くらいだという。
島のために何かしたいそんなきっかけを与えたのが、彼女のルーツである奄美大島を初めて訪れ、愛加那のことを調べたことだった。
「最初、母から西郷隆盛の妻愛加那の遠縁にあたると聞かされたときは”へぇ、そんな人もいたのかぁ〜”くらいに思っていたんですよ。」
しかし、資料などを調べるうちに、奄美の美しさ、愛加那の物語にまつわる悲しみ、喜び、愛に心を突き動かされたという。
「その愛加那の一生を私の歌で伝えることができればと思い立ち、歌を綴りました。
こうして生まれた歌たちを全国の皆さんに聴いて頂くことで、愛加那という素晴らしい女性が辿った人生の足跡や、その背景にある奄美の歴史をもっと知ってもらえたらと思っています。」

愛加那の生涯を、歴史の中に埋もれさせないために、島に呼ばれたのだろうか。そんな愛加那との不思議な縁を感じるという萩原さん。
端正なお顔立ち。おしとやかな物腰。萩原さんを見ていると、不思議と愛加那さんの面影が見えてくるような気がする。 

 

愛加那の生涯をテーマにした歌を10月14日のコンサートにて初披露


これまでも奄美大島でのコンサートを精力的に行っている萩原さんだが、次回のコンサートは「愛奏(あいかな)」と題され、萩原さんが作詞・作曲を手がけた、愛加那の生涯を綴った歌を初披露するというから、これまでとは、また趣きの異なるコンサートになりそうだ。
「奄美の人たちと関わるようになってから、いろいろなお引き合わせがあり、不思議なご縁を感じます。これからもステージで、奄美の歴史や文化を広めていく活動をつづけていきたい」と島への想いは増すばかりだ。
また、先日、祖父が東京龍郷会で会長を務めていたことが、歴代の龍郷会の名簿を見てわかったそうだ。
戦後の大変な時期に故郷のために尽力されていた祖父と同様に、萩原さんの島への関わりは強まっている。

萩原かおりコンサート『 愛奏(あいかな)』
2007年10月14日(日)
開場18:00/開演18:30
龍郷町体育文化センター「りゅうゆう館」
鹿児島県大島郡龍郷町浦角子1837
TEL.0997−62−5566
入場料 1500円

チケット問合せ 株式会社セントラル楽器
TEL.0997−52−0530
受付時間 10:00〜19:00 年中無休


愛加那(あいかな)

奄美大島の名門、龍家の娘で、西郷隆盛が奄美大島に蟄居を命ぜられ、奄美大島龍郷で隠遁生活をしていたおりに知り合い、結婚。一男一女をもうけるが、島の掟で西郷が鹿児島に帰る時には島を出ることを許されず、子供たちが二人とも鹿児島の西郷家に引き取られた後も、島妻(島の言葉でアンゴと言う)として、奄美でその一生を送る。長男、西郷菊次郎は、長じて台湾宜蘭庁長官、京都市市長にもなった人物である。



□萩原かおり  DISCOGRAPHY
百里香(バイリシャン) ■Full Album
「百里香(バイリシャン)」
発売日 2005年7月20日 COCP-33213
コロムビアミュージックエンタテインメント
1800円(税込)

”愛加那の歌”と同様、アルバム「百里香」の4曲目に収められている『希い』も、萩原さんが初めて作詞・作曲を手がけた曲のひとつ。
初めて訪れた奄美大島の地が、それまで曲をつくることがなかった彼女に創作のきっかけを与えてくれたという。


萩原かおり■プロフィール■
萩原かおり(はぎわらかおり)

東京芸術大学音楽学部 声楽科卒。二期会会員(ソプラノ)。 自らの歌のジャンルを「C-POP(シー−ポップ)(Cはクラシック・クロスオーバーの意)」と名付け、クラシックで学んだ確かな技術と表現力で音楽のジャンルの垣根を超えた様々な楽曲を歌う。コンサート・ミュージカル等のステージを中心に幅広く活躍中。そのレパートリーはオペラアリア・日本の叙情歌・ミュージカルナンバーはもちろんのこと、武満徹のソングス、国内外のポップスから、明治大学マンドリン倶楽部との交流により古賀政男の楽曲迄と幅広く、それらを独自の世界観で描くコンサートは好評を博する。 
2005年7月、コロムビアミュージックエンターテインメントよりミニアルバム「百里香(バイリシャン)」をリリース また、近年は作詞作曲も手がけるようになり、自身が奄美三世、更に西郷隆盛の島妻であった「愛加那(あいかな)」という女性の遠縁にあたることから、彼女の生涯を綴った楽曲制作に取り組み、自身のコンサートで奄美大島の文化や歴史を多くの人に広める活動に挑戦している。
【HP】 http://www.hagiwarakaori.com/

 

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